三流礼賛
「人物詩」は、三国志で有名な曹操の孫の曹叡の時代に書かれた書です。
この書を、能楽師の安田登氏が日本経済新聞で解説しています。
国家を任せ得るのは、どのような人か。「一流の人に国を任せてはいけない」とあります。
専門家は専門から外れたものを悪だと思う、例えば法律の専門家に任せると、法を守らない人を悪だと見做す。
国家の経営は、そんな単純なものではない。では、二流、ふたつの専門家はどうか、それでもまだダメ。良いのは「諸流」三流以上の人だと言う。三流とはいろいろなことができる人。三流は専門分野では一流にかなわないが、全体を見渡す目を持つには、三流の眼が必要になる。三流には三流の生き方がある。