無知の知
ギリシャ一番の賢者ソクラテスは「何も知らない」といい、「もう知っている」という態度を嫌った。知ったかぶりは思考停止を招きます。
トヨタ生産方式では徹底してムダ・ムラ・ムリを排除している。
もうこれ以上のムダはないと考えずに、まだ工夫できるんじゃないかと貪欲に取り組み続けたからこそ「ジャスト・イン・タイム」が生み出された。
「まあ、この辺でいいか」と妥協せず、「もっといい案があるはずだ」と粘れるかどうか。そこが勝負の分かれ目です。
これ以上はないという最善策を考える作業は一見苦痛なようですが、本来は知的興奮を覚える楽しい時間でもあるはずです。
教育学者、齋藤孝。 プレジデント所載。
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