回転ずし
日本食の代表として外国人からの人気も高い「回転ずし」を考え出したのは「廻る元禄寿司」の生みの親、故・白石義明さん。
白石さんは鉄工所や工場が集積していた布施市で立ち食いずし店を開き、労働者や学生の人気で大繁盛。
人手不足に悩んでいたところ、地元の料飲組合の視察で訪れたビール工場で大きなヒントを得た。ベルトコンベヤーの上をビール瓶が次々と流れていく。回転ずしのアイディアが生まれた。しかし、どこの工場でも相手にしてくれず、自力で作ることにした。
試行錯誤の末、苦節9年で完成した。
今では広辞苑にも載り、同業者も増え、国内外を問わず人気の外食産業に成長。
(日本経済新聞・杉山恵子)