小ささを
北海道の酪農は大規模経営に向かっているが、私の友人たちは百頭から五十頭の零細経営である。一千頭も乳牛を飼えば、搾乳ロボット等の設備投資が必要で、億単位の借金を背負う。輸入する畜産飼料も円が安くなれば経営が圧迫される。
友人たちは飼料を自給できる範囲で牛を飼う。
為替変動にも左右されず借金もない。
自家消費用の畑で多種多様な野菜を作り食卓を豊かにする。
大規模畜産経営者は人を雇い、たえず牛の管理に追われている。友人たちは時間的余裕があり、自分の家の牛乳をバターやチーズに加工している。評判は良い。
「生活を楽しむ」農業は強いと、哲学者、森づくりフォーラム代表理事の内山節氏。
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