第3の道
冤罪事件に巻き込まれた裁判で無罪を勝ち取った元厚労省事務次官の村木厚子氏の話です。
リーダーの仕事は決断し、責任を取ることです。決断するには情報集めないといけませんから、人の話はよく聞くようにしていました。
30代の頃でしたが、2年上の先輩から「あなたはどっちのタイプで行く?」と聞かれました。
初の女性労働時間になったバリキャリですごく強いリーダーの松原亘子さん。
証券取引等監視委員会委員長も務めたフェミニンに見えるけど、実は強いタイプの佐藤ギン子さん。
どっちも無理だなと黙っていると、「あなたが第3のタイプを作りなさい」と。
この言葉が私を長い間、救ってくれました。
(日本経済新聞)
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