履物革命
ブリジストンの創業者・石橋正二郎は17歳で兄と共に引き継いだ仕立物業を足袋のみに絞り込み、翌年に機械化、量産し、新機軸「足袋の均一販売」を断行した。
それまでは、足袋は品種やサイズで値段が細かく分かれていたので値段表を見ながら売っていた。
様子見で同業者が逡巡している間に一躍業界トップにその勢いで、労働者が履くわらじに着目、足袋にゴム底を貼り付けた「地下足袋」を開発、爆発的人気を呼んだ。また、革靴に対抗して安い布製ゴム底靴を製造して各国に輸出、ゴムつながりでタイヤにも進出。「発想の転換」で大きな飛躍と急成長ができた。
村橋勝子著
「カイシャ意外史」(日本経済新聞社刊)