劣勢挽回
クレラップとサランラップは2大ブランドだが1960年、日本で初めて独自に開発したのはクレハ。数ヶ月遅れて米社から技術導入した旭化成が追随した。
クルハは高級路線をとったが、旭化成はいち早くスーパーに目をつけ大量に流通させた。クレハも値下げで後を追ったが、後発商品として差をあけられた。
消費者の声を聞き、改良を重ね、劣勢を挽回したのは1989年のフルモデルチェンジ、器の上に広げてクルツと回すだけで簡単に切れて包める画期的なカッター。その後の危機も顧客目線の開発姿勢の原点に立ち返って乗り越え、毎年リニューアルをし、コストよりお客様の評価を優先する商品開発に努めている。 フォーレ所載。