心配りを
島村信仁経営ドクターの話です。
新潟県燕三条駅前のアパヴィラホテルに、その人はいた。
ホテルをチェックアウトすべくキャリーケースを持って部屋を出た時、すでにその階では女性スタッフがベッドや枕などの掃除を始めていた。
私の部屋は一番奥だったが、反対側の奥の方で仕事をしていたその女性は、私に気づくと私よりも早くエレベーターのところに着き、下に降りるボタンを押して、
「行ってらっしゃいませ」と笑顔で言ってくれたのである。
自分の仕事をしながらも宿泊客の動きに目を配り、先回りしエレベーターのボタンを笑顔で押す。この心配りが、商売繁盛の活路を開く。
商業界 所載。
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