農村から
世界経済が減速する中、成長を続けるインドは、総人口11億の大商圏だが、人口の五割以上が年収約20万円以下の貧困層。
競争相手がいないその層を狙い打つのがオランダのフィリップス。
インドは人口の7割が農村部で、薪ストーブの上で毎日料理を作る。
大量の薪が要る上、煙が室内に滞留し、健康を損なう。そこで、煙の排出を削減、薪の使用量も半減、素材を粘土で作り、分解・掃除、部品交換も簡単な約1200円の新型薪ストーブや、電気事情の悪い地域に手回しや昼間太陽電池で蓄電した約2000円の夜間照明機器、衛生的な家庭用浄水器等を開発販売、貧困層からインド攻略を進めている。 日経ビジネス搭載。