マジック
塩野義製薬の手代木功社長は48歳で塩野義家から経営を引き継いだサラリーマン社長です。
社長に就任した頃、多くの製薬企業を悩ませていたのは大型新薬の特許切れに伴う著しい減収でした。
以前から選択と集中に力を発揮していた手代木社長は、13年、奇策に出る。
英国の企業から14年〜16年に得る予定だったロイヤルティーの減額を提案、受取期間を23年まで延長することに成功。
もう一つは英国企業とは契約を変更、権利を渡す一方、同社の株式10%を取得。ロイヤルティー収入に加えて、18年3月期には配当収入だけで200億円以上の収益を稼ぎ出している。
業界内では「手代木マジック」と呼ばれている。
(日経ビジネス)
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