独自製品
人手不足で倒産する中小企業が相次ぐ中、入社希望者が年間200人もいる町工場の32歳の田城功揮社長。祖父が創業し、大手メーカーに精密機械等の部品を収めてきたが、家業を継いだ直後に、コロナ禍で注文が激減。
危機感から思い立ったのは、下請けに甘んじず、独自製品を開発すること。
改革だった。
当時は社員がすぐに辞めていた。
まず常態化していた残業をなくした。社員の意欲も高まって、アイディアを出し合った。
協力して作り上げたのが、ピザ窯のオリジナル製品。肉も焼け、折りたためば厚さ1センチ。
金属加工技術を駆使し、国内最大級の商品見本市で最高賞を受賞。
自社製品は10種類を超えている。
(毎日新聞・余録より)
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