臨機応変
同友館の「感動サービス」(坂本光司編)の中の一つ、澤井理人氏の話です。
朝から風邪気味なのを我慢しながらなんとか用件を済ませた時にはもう夜。近くの薬局も店を閉め、店員が帰ろうとしていたが、無理を承知で、「閉店時間を過ぎていて申し訳ありませんが、風邪をひいていて、自宅まで我慢できそうもないので、薬を売ってくれませんか」と頼んだ。
しばらくしてから店長らしき人が出てきた。話を聞くや、即座に奥へ行き、手にした小瓶を差し出し、「法律上、この時間帯は薬を売ってはいけないことになっていますが、これは売り物ではなく、事務所の常備薬ですので、どうぞお持ちください」と言う。
薬局として当然のことです、と。
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